◆ ラウンド1 神崎 優
神崎 優
*ワンダーバッフェの『その正体』を抉って、クエストにも挑戦します。
GM
9.岩場。転倒事故に注意。カニや貝が見つかる。
神崎 優
「…………」
食事を終えた後、手持ち無沙汰に教会の外へと出る。
あちこち回るつもりもなく、ボクとリラさんが流れ着いた岩場へ足を向けた。
リラ
二人で食器を片付けた後、優について歩きます。
神崎 優
いつもはむしろ、ボクがリラさんの後ろについて回ることの方が多い。
でも今はリラさんがボクについて歩いている。
神崎 優
ローファーとブーツが砂や道草を踏む音。波の音。
リラさんの声。
神崎 優
「うん、ちょっと……。ここ、よくものが流れ着くって言ってたし」
神崎 優
「霧の向こうから船が来るっていうんだったら、それっぽいものが流れ着いてたり、ね」
リラ
「噂の真偽とか、ちょっとは、確かめられるかも」
神崎 優
「うん、そういうことがわかれば、いいな」
神崎 優
「日が高いうちじゃないと危ないし……」
そう言いながらも別にあてがあるわけでもなく、流れ着いていた岸の岩にのぼってみたり。
リラ
「救世主だから、転んで大怪我なんて、そんな大変なことにはならないでしょうけど……」
神崎 優
きっとボクよりも、リラさんの方が痛い思いをしてきている。
させてきている。
神崎 優
だからボクが居なくなる方が、きっと痛い思いをしないで済むはずだ。
リラ
リラは、いつもの笑顔。いつもの笑顔で岩場を探す。
リラ
人間と同じ、歩くための二本の棒切れで砂を固い地面を踏み、波を覗き込んでは首を傾げ。
リラ
何かを見つけ手を伸ばしても、拾い上げるのは空の貝殻だとか、カニだとか。
神崎 優
ボクとリラさんが流れついたここだって、もしかしたらあのドラゴンがそうなるように仕向けているのかもしれない。
神崎 優
そんななにかのような、噂以上に曖昧なものを探し求めて。
ただ待つだけの時間に耐えられずに外に出た。
ワンダーバッフェ
岩場を探索していると、ワンダーバッフェが少し離れたところに降り立ちます。
ワンダーバッフェ
救世主達をちらりと見ましたが、そのまま近くに生えた草などを元気にしています。
神崎 優
「うん。亡者って言われてもピンとこない……」
ワンダーバッフェ
小鳥なんかが亡者の頭に止まったりしています。
リラ
目の前の亡者は、亡者という呼ばわれ方には見合わぬ生命力に満ちている。
リラ
生き物からも好かれているようで、今までの亡者のイメージとは似ても似つかない。
神崎 優
「……第一、傷をなおしたり、植物を元気にさせたりって言うのが……違和感あるよ」
リラ
「食料を生み出すタイプの亡者も、いるはいますけど……」
リラ
「そういうレベルじゃないみたいですしね……」
神崎 優
「……実際、どうなったらあんな亡者になるんだろう」
神崎 優
「救世主や生き物見ても襲い掛からないし、本当に亡者なのかな」
リラ
「この世界で見かける不思議な生き物は、だいたい亡者という印象ですが……」
ワンダーバッフェ
椰子の木を元気にすると、木に捕まっていた猿がそのまま亡者の肩を登ってゆく。
リラ
「あんな亡者ばっかりだったら、もっと平和な世界だったんでしょうね」
神崎 優
「でも、結局救世主は救世主同士殺し合いをしてたんだろうな」
リラ
「30日ルールがそのままなら、それはどうしようもない……」
リラ
その30日ルールだって、大した危険も冒さずに。
神崎 優
リラさんの言いたいことは、言葉にしないでも何となくわかる。
神崎 優
でも、ボクはそんな裁判が、たとえ大した危険を冒さなくて済むとしても。
やりたくない。
神崎 優
嫌で嫌で逃げ出したいと思ってた元の世界の方が、ずっといいと思ってしまう。
神崎 優
*ティーセットを使用して才覚で判定します
ワンダーバッフェ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
ワンダーバッフェ
2d6+4=>7 判定(+才覚) (2D6+4>=7) > 11[5,6]+4 > 15 > 成功
[ ワンダーバッフェ ] HP : 24 → 23
神崎 優
2d6+4+2-4=>9 (2D6+4+2-4>=9) > 6[2,4]+4+2-4 > 8 > 失敗
ワンダーバッフェ
抉り成功で、クエスト失敗ですね。
[ 神崎 優 ] ティーセット : 2 → 1
[ ワンダーバッフェ ] その正体 : 0 → -1
カルセラ
岩場を歩いていると、カルセラに遭遇します。
カルセラ
果物や海藻を取っていたところのようです。
リラ
のどかな生活の一端が窺える。堕落の国じゃないみたい。
神崎 優
「ワンダーバッフェについて、何かもっとわかりませんか?」
神崎 優
「変、なところがいっぱいあります、し……」
カルセラ
「亡者とは、堕落の国に適応した新しい命の形なのではないかと」
神崎 優
「……救世主が、堕落の国で生きていくために、ですか?」
神崎 優
確かに、今のところむしろ理性がある行動しかしていないようにも思える。
この島の管理をしているだけのような。
カルセラ
「生きている限りは食事が必要ですし、様々なことに思い煩わされます」
カルセラ
「亡者であれば、いっそ楽だと……、生きやすいとは思いませんか」
カルセラ
「私の側にいる人間を襲わない、というだけなんですよ」
神崎 優
言葉は理解できる。学校でも保健体育の授業はあるし、そこまで子供じゃない。
神崎 優
でも流石に、いくら堕落の国と言っても理解が追いつかない。
リラ
こちらは海の底の生まれ。堕落の国で俗に言う”御伽衆”。
衝撃を受けながらもなんとか呑み込んだ結果がその台詞か。
神崎 優
リラさんと価値観も文化も生まれ育ちも違うのはわかっていても、それでも流石に言葉が出ない。
カルセラ
「慕われているのか、生前の習慣に従っているだけなのか」
カルセラ
「亡者に心はないとも言いますし、どちらにせよ、言葉は交わせません」
神崎 優
「……じゃあ、噂とドラゴンは、無関係……」
カルセラ
「噂とワンダーバッフェに直接の関係はありません」
リラ
謎は一つ解明されたけれど、噂の真実からは一歩遠ざかってしまった。
カルセラ
「ただ、待つのに適した場所があるというだけ」
神崎 優
ボロボロになった港があったような気もするし、そもそもこのドラゴンとカルセラさんによって島で待つ分にはおそらく苦労も少ない。
神崎 優
「……話してくれて、ありがとうございました。すみません」
神崎 優
どの反応をすればいいのかわからない。
感謝と謝罪の言葉両方が本心で、決めきれないまま口を開いたのだった。
カルセラ
「話したくないことなら、話していませんよ」
神崎 優
顔をあげる。その視線はカルセラもドラゴンも視界に入れようとしていない。
リラ
優の様子を気にしつつも、カルセラの顔を見ている。
カルセラ
小さく微笑んで、この話はこれで終わり、とばかりに背を向けた。
◆ ラウンド1 リラ
GM
8.墓地。簡素な墓標が並んでいる。カルセラの作ったものだろうか。
リラ
翌日でいいでしょうか。
あの後なんか探索を続けて……夕飯は一緒に作ったりして頂いて……ゆっくり眠って……
リラ
堕落の国での生活とは思えないような長閑な一日。
リラ
今日はあの海とは別の方角へと探索に来ました。
リラ
先導は……やっぱり優くんでいいんでしょうか。
神崎 優
そうですね、船についての情報はないままですし
GM
墓標には、新しいものと古いものが混ざっている。
神崎 優
「……すくなくとも、ペットのものじゃないよね」
GM
判別できるかはさておき、古いものは末裔のもの、新しいものは救世主のものが混ざっています。
神崎 優
「さすがに亡者にはできないだろうし……」
神崎 優
「……うん、流石にね。そうなったら適応とか、そういう問題超えちゃうし……」
神崎 優
「それに多分、作っただけじゃなくて手入れもしてるみたいだし」
神崎 優
「ほっといたら、あの亡者のブレスですぐわかんなくなちゃうよ」
神崎 優
「……でも結局、この島で裁判になったか、どうにもならなくて死んじゃったことには変わらないよ」
神崎 優
そんな生き死にが常にちらつく世界で生きていくのは、もう限界だった。
限界というより、嫌だ。
リラ
「自分が思っているほどには、なんにもない人じゃあ、ありませんよ」
リラ
「さっきだって、思ったんです。カルセラさんのお話を聞いたとき……」
リラ
「私、びっくりしました。どう返せばいいかわからなくなって、変なことも言ってしまって」
リラ
「優くんは、もっとびっくりしてたと思うんですよ」
リラ
「でも、カルセラさんにああいう言葉をかけることができた」
リラ
「それって、すごいことですよ。私にはできませんでした」
リラ
「優くんは自分が思ってるよりずっとすごくて」
神崎 優
「……ちがうって。別にそんな、そういうのじゃない……」
リラ
このあたりの空気は澄んでいて、曇天の下でもどこか明るい雰囲気があって。
神崎 優
『優しいね』
『いい人だよ』
『真面目な生徒です』
そんな評価はいっぱいもらって。でもそれは特に褒めるところがないから言われているだけ。
神崎 優
何もない空っぽの評価を貰って喜ぶ時代はとっくに過ぎ去っていて。
ただ何か適当なそれらしい価値をあてはめられている。
リラ
目の前の少女は、あなたにコインを分けてくれた。
神崎 優
「……だってそんなの、リラさんにはわかんないよ」
リラ
行き倒れているあなたを当然のように介抱して、当然のように貴重なそれを。
神崎 優
ずっとキラキラした笑顔で、自分の身を省みずにボクを助けて。
ボクのことは何でもない存在じゃないって言ってくる。
リラ
全身に特別を散りばめたかのような少女が、誰よりも特別なものを見るような目であなたを見る。
神崎 優
「……リラさんはボクとちがってなんでも持ってる、特別なくせに」
ワンダーバッフェ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
ワンダーバッフェ
2d6+2=>7 判定(+猟奇) (2D6+2>=7) > 6[4,2]+2 > 8 > 成功
[ ワンダーバッフェ ] HP : 23 → 22
リラ
2D6+4+2-3>=7 (2D6+4+2-3>=7) > 6[4,2]+4+2-3 > 9 > 成功
[ リラ ] ティーセット : 2 → 1
リラ
あなたにとっては誰よりも輝かしく眩しい少女が、
神崎 優
「……やっぱり、ボクのことをばかにしてるんだ」
神崎 優
「……最初に助けた時から、ずっと自分より下の存在がいてどんな気持だった?」
神崎 優
「あんなにボクがいいっていっても、ずっとついてきたのもそういうことだったんだ」
神崎 優
「なんで今そんなこと言ったの?ボクにとっとと元の世界に帰ってほしいから?」
神崎 優
「自分で助けたくせに、もう邪魔になったんだ」
神崎 優
「……だったら、自分だけ海に飛び込めばよかったのに」
リラ
並べられた墓標を背に、その細い膝を折って、くずおれる。
神崎 優
「……もういいよ、ボクも安心したし。最初からわかってたことだから」
リラ
今の優の心を撫でるものにはもはやなり得ないことを、
神崎 優
リラの言葉は届かない。
もしかすると最初から届いていなかったのかもしれないし、それを信じるだけの勇気がないだけかもしれない。
神崎 優
「……ボクも、こんな世界より元の世界に帰れるならそれでいいし」
神崎 優
「………じゃあボクはまだやることあるから」
リラ
今はあの時と違う、意思を伝えるための声があるのに。
リラ
結局、大切なことは、言わなければならないことは、一つも伝わらない。
神崎 優
届かない声は優を振り向かせることはなかった。
[ 神崎 優 ] 一般人 : 0 → -1
◆ ラウンド1 PKの割り込み
GM
どうしようかな シーン表一応振るだけ振ってみるか
GM
4.森。鮮やかな色の鳥や果物が見つかる夢のような場所。これもワンダーバッフェの力なのか?
GM
じゃあ……優くんリラちゃんと別れた後に、森とかに来て頂けますか?
神崎 優
リラさんと別れた後、特にあてもなく島を歩き回る。
日はまだ高いが、教会に戻るつもりにもなれない。
GM
鳥や、猿の鳴き声。 南国に生息するような植物に、甘そうな実が成っている。
神崎 優
まるで違う島のような森を彷徨っているとカルセラさんと出会った。
神崎 優
昨日以上によそよそしく、態度にはどこか棘がある。
カルセラ
「ちょうどよかった。 果物の収穫を手伝って頂けますか」
カルセラ
意に介さず、といった様子で、生い茂る植物を示す。
神崎 優
本当は心底嫌だったが、ほとんどを世話になっている。
そもそもに流れ着いたところを助けてもらった、という恩もあるので拒否するのも気がとがめた。
神崎 優
こういう時にも、結局そういう気分じゃないのでできませんとも言えないのだった。
カルセラ
実りの多い森で果物を収穫することは、難しい作業ではなかった。
神崎 優
「………まえからはっきりわかってたことを確認しただけです」
神崎 優
「……ボクも元の世界に帰るのにちょうどよかったですよ」
カルセラ
「優さんは、船の話に興味があるようでしたね」
神崎 優
「こんな、寝る場所にも苦労して、食べるものにも困って、いつも命の危険がついて回る世界」
神崎 優
「好き好んで居たいひとなんて、いないんじゃないですか」
カルセラ
「救世主の多くは、そう考えるでしょうね」
カルセラ
「でも、船を見てみたい、と思っています」
神崎 優
元の世界に戻れるという噂の、その船が実際に来たとして。
それに乗りたいではなく見てみたいというのは、ボクにはよくわからない。
カルセラ
「私は救世主として、罪を重ねてきました」
カルセラ
「人を殺す責任を、我が子に押し付けながら」
神崎 優
「……なん、で、ですか。……特別な人がいたなら」
神崎 優
「元の世界に戻って、この世界の罪なんて、誰がわかるんですか」
カルセラ
「人を殺して、罪を重ねて、ワンダーバッフェをここに置いて?」
神崎 優
ワンダーバッフェ。カルセラさんの、死産したはずの子供。
神崎 優
その問いに答えられるだけの経験も言葉も持ち合わせていない。
沈黙を消極的に選ぶことしかできない。
リラ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
リラ
2D6+4>=7 (2D6+4>=7) > 8[5,3]+4 > 12 > 成功
ワンダーバッフェ
2d6+4-3=>7 判定(+才覚) (2D6+4-3>=7) > 11[5,6]+4-3 > 12 > 成功
[ リラ ] HP : 24 → 23
[ 神崎 優 ] 逃げ癖 : 0 → -1
神崎 優
「殺してきたのも、リラさんができるって言うし」
神崎 優
「ボクは死にたくなかったし、生きるために殺さないといけない世界だし」
神崎 優
「こんなクソみたいな世界でのことなんて、元の世界に戻ったら誰も知らないしわからない」
神崎 優
「……ボクにそんな罪を背負わせようと、しないでください」
神崎 優
別にそんなことはない、罪はある。とも、別にそれは罪ではない。と続けることもできる。
神崎 優
それを決めるのはボク自身で。
そして、ほんとうにどうでもいいことなら、どう答えてもいいはずなのに。
神崎 優
それにすら答えを出すことを躊躇っている。
神崎 優
答えを出すことすら目を背けて。
自分の罪とも向き合わず。
ただ、その場が終わるのを待っている。
カルセラ
ワンダーバッフェのもたらす恵みに、ワンダーバッフェのもたらす暴力に、カルセラは生かされている。
カルセラ
「元の世界に戻る方法がある、と信じたいんですよ」
神崎 優
「………いいんじゃないですか、見るだけでも」
神崎 優
待っていればこの世界から逃げられるなら、それでもいいとは思った。
神崎 優
こんな気持ちで打ちのめされて元の世界に帰るくらいなら、いっそのことここに流れ着かなければよかったのだろうか。
神崎 優
リラさんのことを探さなければよかったのだろうか。
神崎 優
どこかで逃げ出さないでいたらこうならなかったんだろうか。
◆ マスターシーン
GM
少しぎくしゃくした雰囲気が残ったまま、食料を採取したり、散策したりして、何もない日々が続きました。
GM
そんなある日、部屋にいるあなた達のもとへ、ただならぬ様子のカルセラが訪れます。
リラ
気まずい空気を打ち破るカルセラの訪問に、目を瞬きます。
リラ
ちらと優を窺いつつも、カルセラに従って部屋を出ます。
GM
一見して、特に何か変わったことはないように見えます。
リラ
カルセラを追い、砂浜を歩く。さくさくと軽い音。
神崎 優
「………なにも、無いように見えます、けど」
神崎 優
伏し目がちだった顔をあげ、海の向こうを見る。
GM
見つけてしまえば、それは動いているように見えた。
神崎 優
嬉しいような、どこか苦しいような、困ったような顔をしている。
しかしその視線は水平線の黒い僅かな影を追っている。
リラ
かつて海から見上げたのとは違い。
陸地から船を見つめている。
リラ
一体誰が乗っているんだろう、とその疑問は、けれど胸を膨らますものではなく。
神崎 優
水平線の向こうに見える小さな影を待つ時間が、どんな乗り物を待つ時間よりも待ち遠しい。
カルセラ
カルセラも、せわしなく手の指同士を擦り合わせている。
神崎 優
そして、あの船が本当にここに来た時に、結局はボク自身が決断しないといけない。
神崎 優
ほんの少し、隣に居るはずのリラの顔を伺った。
リラ
その瞳にはあなたの恐れる嫌悪も蔑みも見当たらず。
リラ
海の底より来たる娘は、今はあなたの隣に立つ。
神崎 優
その痛みがまるで自分のことのように感じられ、砂浜へと逃がす。
カルセラ
「この距離では……、できることはありませんね」
神崎 優
「そう、ですね。……むこうからでも、わからないでしょうし」
GM
結構遠いです。 いくら人魚でも、万全でない今は泳いでいけないくらい。
リラ
一人でだって、泳ぐには遠すぎて。
それでも、様子を見に行くことくらいは、できるのかもしれないけれど。
リラ
(お願いしてもらえたら、がんばれるのかなあ)
リラ
なんて、潮風に吹かれながらぼんやりと思った。